大阪大学
大阪大学大学院人間科学研究科 附属 未来共創センター
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マイクロアグレッション関連文献読書会 3月活動報告

文責:客本敦成(社会学系・比較文明学)
活動日:3月28日

今月は、ロビン・ディアンジェロの『ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?』の第二章を読みました。ディアンジェロが本の中で独自に定義する「差別」や「レイシズム」の概念について、特に「差別」が行動の一種として考えられていることが議論されました。「構造的な差別」という表現をする場合もあるため、個人の「行動」という定義では十分では無いのではないかという批判が出たほか、反対に、「行動」と「構造」を区別することによって、差別の中でもより悪質な差別を識別できるのではないかという論点を提示したりしました。
また読書会の後には、今年の9月頃に研究会のメンバーで共同研究発表をおこなうことが合意されました。そこで今後の研究会活動は読書会を一時中断し、研究発表を中心に活動していくことになります。
次回は早速、研究発表構想の検討会を行います。